こんばんは。先日30歳を迎え、パトリック・ロジェがM.O.F.(フランスの人間国宝的なの)を取得したのと同い年になってしまったことに震えている橘です。
友人からのお祝いのメッセージで「ケーキ30個食べな!!」って言われて「さすがに胃が無理すぎる!!」と反論したんですが、期間を空けて、種類縛りなら食べられるんじゃね…?ということに気づいてしまったので、ケーキを30種類食べました。
ただダラダラやっていても仕方ないので以下の通り条件を設定しました。
・誕生日から3ヶ月以内くらいで達成を目指す
・他の誰かのお祝いで食べるケーキはカウントしない
・アフタヌーンティーのケーキはカウント可能
・別日に食べた場合は同じ種類でも重複可能
とはいえ普通に暮らしてたら2ヶ月弱(8月4日カウントスタート、9月27日ゴール)で達成してしまったので、健康に長く食べ続けるためにも多少節制しようと己を省みました。
では、せっかくなので食べたケーキを食べた順番で紹介します。
1〜3. AM STRAM GRAM
左からパッションフルーツのタルト、白桃とアールグレイのタルト、美瑛のチーズケーキ!
8月の初旬だったので、季節のフルーツのものと、ショーケースで異彩を放っていたチーズのタルトにしました。
パッションフルーツは酸味と甘味のバランスが絶妙かつ、あんまりこう、パッションフルーツメインのタルトをいただいたことがなかったので良きでしたね…!桃とアールグレイは王道の組み合わせですが、桃をメインにしつつもフルーツではなくスイーツとしてタルトの一部にしているのがさすがでした。おいしかった。
そして美瑛のチーズケーキ、こちらは28ヶ月熟成したコンテチーズをベースにされており、味にも香りにもクセのあるチーズを甘さ控えめで仕上げたケーキです。ケーキというより口溶けの良いチーズに近く、ワインなどに合わせてもいいだろうな〜と思いました。
全部おいしかったのですが、チーズケーキのインパクトが一番強かったですね…!
味の話ばかりしてしまいましたが、こちらはキルフェボンから独立なさったというタルトの専門店です。
飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ぶりで、麻布台ヒルズに2号店、そして今月東京駅構内に3号店がオープンしています。
キルフェボンが王道ならこちらは少し攻めた味が多く、クセが強い味も好きな人はぜひ召し上がっていただきたいです。
4〜5.ジャン=ポール・エヴァン
友人宅にお邪魔したら誕生日ケーキとして出していただきました。
期間限定のマンゴーケーキと、定番のラズベリーケーキ!
ショコラティエの作るケーキというとどうしてもチョコレートがどっしりというイメージがあるかもしれませんが、フルーツの軽やかさ、爽やかさとチョコのバランスがめちゃくちゃ良いんですよね…!
もちろん定番のグアヤキルも大好きなんですが、フルーツも負けず劣らず大好きです。
最近マンゴー食べるとあの南国感に「夏だな〜」と思うようになりました。
6〜11.パティスリー・パリセヴェイユ
左からオペラ、コムニューヨーカー、ムッシューアルノー。
全部定番メニューですね。パリセヴェイユに行くと絶対にムッシューアルノーとコムニューヨーカーは買ってしまいます。
ムッシューアルノー、チョコとオレンジとナッツが融合してよく分からんおいしさに昇華されてるんですよ……いや他もみんなそうなんですけど、私には特に刺さっているという……パティシエが師事したショコラティエ、アルノー・ラエール氏の名前がついた、お店でもスペシャリテの一つに数えられている(はず)のケーキです。
左からカプチーノ、ロアジス、ミラマ。
パリセヴェイユの期間限定で出てる丸いケーキって攻めてて異常に美味しいケーキが多いんですけど、カプチーノのあのミルクとコーヒーのチョコ感、ロアジスのオレンジの酸味をスイーツに落とし込んだ感がやばいんですよね。
そしてミラマ!おそらく夏の新商品だと思うのですが、真っ白な見た目通りココナッツ尽くしの中にプラリネ、コーヒーがアクセントになっているの本当に天才すぎる……どうしたらこんな組み合わせが思いつくんですかね…!?
余談ですが、我が家では誕生日ケーキは誕生日を迎えた人間がお店を指定し、調達係(私)の独断と偏見でプチガトーを何種類か購入し、人数で等分する方式で運用しています。
とはいえお店の指定時は大体調達係に委任されるので、いつも好き勝手やらせてもらっております。ありがたい。
今更紹介する必要があるのか、という感じですが、パティスリー・パリセヴェイユは自由が丘にある都内屈指の名店です。我が家でも最も登場頻度&指名頻度が高いパティスリーです。
https://www.instagram.com/paris_seveille
12. 無印良品(MUJI meal)のチーズケーキ
MUJI mealという、無印良品が運営している食堂がめちゃくちゃ好きなんですよね…!!今回は新宿店のデザートでチーズケーキをいただきました。スタンダードな味でベリーソースと添えられたクリームが最高。
ちなみにデリから何品か選んで定食を作るスタイル(PARIYAと一緒)です。コンビニや雑な自炊ではなく、素材を気にして丁寧に、ちゃんと作られたご飯が食べたい時ってありますよね。
13〜15. 富士屋ホテルのアフタヌーンティー
レモンメレンゲパイ、アプリコットタルト、ナッツトルテ!!
夏休み、富士屋ホテルに泊まってきたのでついでにアフタヌーンティーをしてきました。クラシックホテルだけあって、王道かつ端正な作りで全部美味しかったです…!
雰囲気も最高だったのでアフタヌーンティー全景も載せておきますね。
16. 富士屋ホテルのアップルパイ
名物のアップルパイもしっかりいただきました。りんごがごろごろしててね、でもリンゴを似たやつをパイで包んだだけじゃなくて、アップルパイとして絶妙なバランスでバニラアイスを足すとおいしくて…(ろくろを回すポーズ)
富士屋ホテルのオリジナルブレンドであるロイヤルミルクティーもありえんくらいおいしかったので、ミルクティーがお好きなみなさまにおかれましては機会があればぜひ!!カカオとブランデーの香りが強めで、ロンネフェルトのアイリッシュモルトに近い系統です。
17. KAZE NO KURAのガトーショコラ
ビターチョコねっとり系かと思いきやメタクサというハーブで香り付けしており、なんか爽やかな風味がして一瞬で無くなったやつです。
ギリシャ料理のお店、KAZE NO KURAでいただきました。ギリシャ料理、旅行に行ってから大好きになってしまったのですが都内にお店が少ないのが難点なんですよね。
18. KAZE NO KURAのチーズケーキ
ギリシャにはフェタチーズなる淡白な味のチーズがあるのですが、それで作ったケーキです。胡椒が効いててレーズンも入っていて、甘いというよりおつまみ感強めのやつでした。クセになる美味しさ…
19.KAZE NO KURAのモサイコ
聞きなれない名前ですが、クルミとイチジクとクランベリーとビスケットをチョコレート的なのに絡めて冷凍したアイスケーキ!!です!!
字面からイメージできる通りの味で、めちゃくちゃおいしかったです…噛むたびに歯触りが変わっていくのも面白かった…!
20. TOKYO NODE DINING×Dolce TACUBOのバスクチーズケーキ
TOKYO NODE DININGとかの有名なTACUBOの期間限定コラボヌン、奇跡的に予定が合ったので行ってきました。TACUBOで有名なシュークリームやカヌレ、フィナンシェももちろんおいしかったのですが、このバスチーは特に滑らかで柑橘のジャムのアクセントが最高で、飲める勢いで食べてました。
21. ホテルニューオータニのショートケーキ
たまに無性に食べたくなるんですよね。あまおうが出る冬の時期は自分へのご褒美と称して足を運びがちなのですが、今回は銀座三越の催事で売っていてうっかり買ってしまいました。おいしかった。
22. KEI Collection Parisのパッションフルーツのタルト
パリで三つ星レストランをプロデュースする小林シェフがプロデュースした、虎ノ門ヒルズのレストランです。
コースではなくアラカルト、単品注文のみの珍しい形なんですが、単品ならデザートを好きな数頼めるのでは…?ということに気づいてしまい、店員さんに伺ったおすすめがこちらでした。
上の白い板みたいなものはメレンゲで、下は伝統的なシトロンタルトの形をしていました。パッションフルーツと言いつつも酸味優位の味で、メレンゲの甘さと食感で飽きのこないようなバランスになっていました。
レモンタルトの日もあると聞いたのですが、もっと酸っぱいってこと…!?機会があればいただいてみたいです。
23. 里山十帖のバスクチーズケーキ
旅行先の新潟の里山十帖という宿でウェルカムスイーツに出てきたバスチーです。バスチーの登場が高いですが、特段好きで狙って食べているわけではないので、流行りが定着したのかな〜と思います。
里山十帖、ミシュランの星を取っており、ディスティネーションレストランとしての評判を聞いて、食い意地だけで泊まりに行ったのですが、期待を裏切らない美味しさでした。
南魚沼の米どころというだけあって酒造も盛んで、こちらにも酒粕、甘酒なんかがブレンドされていた記憶です。独特の優しい甘みがあって、バスチー自体のシンプルな味と相性がよく、ホッとするような味でした。
一緒に出していただいたのは雪室紅茶という種類で、グリーンに見えるのにちゃんと紅茶の味がしてびっくりしました…!
25〜26. ル サロン ジャック・ボリー
ジャック・ボリー、長年の宿題店だったのですが、9月30日で閉店するという噂を聞いてようやく駆け込んできました。
1番人気のパリブレストと、本日のケーキ的なチョコレートのケーキをいただきました。最初はオペラと心に決めていたのですが、チョコ好きとしては頼まないわけにはいかないと直前に路線変更。
伝統的なフランス菓子らしい、どっしりしっかりした味付けで、でもやたら重すぎはしなくて、本当に最高でした。
内装も接客も素敵で本当になんでもっと早くこなかったんだ〜〜!!!!という悲しみでいっぱいです。
でもなんか原宿に新しく何かがオープンするらしい…?という噂も聞いているので、そちらを楽しみに待とうと思います。
27〜31. パティスリー・パリセヴェイユ
本当は2巡目をするつもりはなかったのですが、まあ生きているとそういうこともあるよね!
定番のバニラ×ラズベリーのジヴェルニーに、ムッシュアルノーのおかわり、ブラックベリーが主役のルシュプレームに、ロアジスもおかわり。カライブは初めていただいたのですが、アクセントのスパイスがすごく良かったんですよね。ここのケーキ、何を食べても完成度が異常に高くて美味しい。
最後に
パリセヴェイユのショーケースの前で理性を失った結果、30を超えて31種類となってしまいましたが、数え年方式だと思ってもらえれば幸いです。
というわけで、ただケーキの話をしているだけの日記をここまで読んでくださり、ありがとうございます。
30歳になっても日々行きたいお店に行き、美味しいものを食べていく所存です。